No.001 「小型旋盤のセッティング」

小型旋盤の使用を始める際、まず重要なのが設置するための机とオイルパンです。ML360は非常に重い
(一人で持ち運びはできません)ため、移動が難しく常に固定できる場所としっかりした机が必要になります。
写真の机は縦×横×高さ=60×90×80cm で、ML360用のオイルパンもぴったり収まりスペースとしてはなかなかよい感じです。その他切削工具や部品等を置くスペースが必要な場合は、この机より少し大きめの
ものをお勧めします。
オイルパンは切り子(削りクズ)や油を机に撒き散らさず、清掃しやすい利点があります。また鉄製ですので,
小型旋盤をしっかり固定し安定させて、振動を抑える役割も担ってくれます。
写真のオイルパンは
ML360専用のオイルパン(No3573)ですが、設置方向があるので、要注意!
設置を間違えて旋盤本体を取り付けてしまうと非常に苦労するので、好スタートをきる為にも事前確認が重要です。
写真を参考に真ん中の■が奥側にいくようにセッティングします。


オイルパン両サイドの■と旋盤本体の脚を合わせ付属ボルトで2箇所を締め付けます。 旋盤のベッドの隙間から、ネジ止めしますので作業しにくいですが しっかり締め付けます(ボルトが落ちないマジックリングつきのドライバーを 使用すると便利です)

取り付け後、底部を覗き込み、取り付けた部分に隙間がないかを確認しましょう。

同時にプーリ側の鉄板がオイルパンの角にあたっているかも確認します。

旋盤納品時には錆び防止の為、グリース(油)が多めに塗ってあります。それを このまま使用しますと、切り子やゴミが付き傷を付けてしまうので、「早くやってみたい!」 と思う気持ちを抑えてまず、しっかり清掃します。 刃物台や各部不必要なグリースをしっかり取り除きふき取ってください。

グリーズを取り除くにはパーツクリーナーなどを吹きかけるととれやすくまた 錆び止めにもなるのでお勧めです。


三爪チャックの取り付け: チャックの場合は取り付け部の間にゴミがはいると精度上問題になりますので チャック側、受け側ともに特に注意してグリースを取り除きます。

そしてチャックの作業を行う時に一番の注意点は必ずコンセント を抜いて作業することです。チャックにロック機能がないので 何かの拍子にスイッチに振れてしまうとケガの原因となります。

3本のボルトで三爪チャックをとりつけますが、一つを 一遍に締め付けず均等締めを行ってください。

チャックを本体に取り付けた後、次に爪の取り付けですが
爪は正爪(右側)と逆爪(左側)の2種類が付属しています。
注意: ML210ミニレースは同じ爪を逆に使用することを「逆爪」
と呼んでいますが、ML360は全く別の爪になりますので
正爪を逆にしてもチャックには挿入できません。
正爪は最大25ミリ、逆爪は最大80ミリまで対象物を
掴めますので、用途に応じて付け替えます。

爪の取り付け: 爪にはそれぞれ番号がついていますので、チャック側に についている番号に合わせ、一番から順に爪を取り付けていきいます。 爪を奥まで押し込み、とまったらチャックハンドルを少し回し、かませます。 これを一つ一つ丁寧に2、3と繰り返します。

逆爪を取り付けた状態です。

正爪を取り付けた状態です。

逆爪の利点はなんといっても外径の大きな材料を加工できることです。 最初から大きな材料を切削することは難しいので、まずは 正爪を取り付けからスタートしてください。

「ミニ旋盤購入時、最低限必要なオプションは何ですか?」というお問い合わせをいただきますが ドリルチャックは必ず用意してください。詳しくは別項にて説明いたしますが、心押し台に 取り付けセンター出しや材料を穴あけなどに使用します。

以上で切削の準備が整いました。いよいよ次回は切削といきたいところですが
小型旋盤の作業はほとんどの方が「休日のみの作業」になるため、使用しない
期間が長くなってしまいがちです。大切な小型旋盤を長く使用するためにも
長期間使用しない場合はグリースアップなどをしっかり行ってください。
専用グリースは特にありませんが、汎用グリースなど
で十分です。