やってみよう!小型旋盤・フライス盤工作

No.005 「スローアウェイバイト突切」

外周削りができると次に挑戦したいのが突っ切り(つっきり)作業です。 職人さんが「突っ切りができれば一人前」と言うように作業によってはかなりハイレベルになりますが、小型旋盤の場合はよほど大きな 材料でない限り、スローアウェイバイトを使用すれば切削条件次第でそれ ほど難なく切削することができます。 今回は「初心者でも良く切れる」スローアウェイバイトスーパー突切28を 使用して切削作業を行ってみます。 突っ切り作業も外周削りと同様バイトのセンター出しから行います。 トースカンなどを使用して、センター若干低めに設定します。特に ステンレスを切削するときはセンター出しをよりシビアに行ってください。

外周削りは多少センターがずれていても切削にそれほど 差し支えはありませんが、突っ切りはちょっとずれてい るだけで、写真のように最後に対象材料が切り落ちません。

また他の切削作業でも同様ですが、途中で作業を止めるときは 必ずちょっとバイト引いて、材料とバイトが接触しない状態に しておきます。 これを行わずそのままの状態で材料を 回転させておくとチッピングをおこしますので注意しましょう 突っ切りは抵抗が大きいため切削油は不可欠です。 硬い材料であるならステンコロリンのような切削油を つけ続けて作業します。

スーパー突切り28を使用した際のデーターです

スーパー突切28切削データー
材料(丸棒) 回転数 ML360表の記号(プーリーカバー内参照)
アルミ16ミリ 450 C-2 B
真鍮16ミリ  450 C-2 B
快削鋼16ミリ  450 C-2 B
ステンレス10ミリ  230 C-1 B
*ステンレスは10ミリが限界ですがそれ以外の材料は16ミリまで切削可能です。スーパー突切28は回転数をそれほど変えずに作業できるところに特徴があります。


「この突切バイトは何ミリまでの材料が切断できますか?」というご質問をいただき、 約8ミリまで刃を出せるので「ステンレス以外でしたら約16ミリまで可能です。」とお答えしますが、 実際は「8ミリの肉厚まで切削できます。」が正しい回答になります。 というのも材料の外径が仮に50ミリであってもそれが内径40ミリのパイプ 材ならば肉厚は5ミリで問題なく切削可能だからです。

外径50ミリ、内径40ミリのパイプを製作したい時に先に突っ切りを考えてしまうと 作業は非常に大変もしくは不可能ですが先に写真のようにセンタードリルでもみ、 ドリルや穴グリ作業で穴をあけてから突っ切りを行えばそれほど困難なく作業が可能になります。

なるべく簡単にできる工程を踏むことは他の作業でも共通ですが、特に突っ切りの場合は作業に限界があるので工夫が必要になってきます。

小径の材料でも、先に穴をあけておけばヘソがのこる心配もありません。



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