やってみよう!小型旋盤・フライス盤工作

No.004 「スローアウェイバイト直剣の使用 2020B/8080B」

スローアウェイバイトはチップを取り付けるだけで簡単に切削できる 非常に便利なものですが、チップが欠けてしまう(チッピング)と 一瞬にして使用不可能となりますので、切削条件を守ることや 油を多様することをお勧めします。
写真はスローアウェイバイト2020B直剣

直剣は材料の外周を削るバイトで、初めて旋盤を 作業する方には一番簡単な切削方法です。 トースカンなどでセンターをしっかりあわせ、材料を短めに 加えて、切り込みを少なめにしてまずは削ってみましょう

スローアウェイバイト2020B直剣穴付サーメットチップでステンレス303まで問題なく 切削できますが、必ず難削材にはステンコロリンのような 切削油を多用してください。 切削をする際に全くデーターがないと不安ですので 16ミリの材料を削ったときの条件を記載しました。 参考にしてみてください。

2020B直剣切削データー
条件:切り込み1m/m 手送り 材料16ミリ丸棒
材料(16ミリ丸棒) 回転数 ML360表の記号(プーリーカバー内参照)
アルミ 2520回転 C-3 A
真鍮  740回転 C-3 B
快削鋼  740回転 C-3 B
ステンレス303  230回転 C-1 B


ステンコロリンを使用することで上記表より、1ランク上の速度が可能になります。

・8080スーパーサーメットの使用

直剣による外周切削は技術的なものがそれほど要求されないが故に バイトのよしあしで仕上げが決まってきます。
スローアウェイバイトはチップによって切れ味、仕上げ度、対象材料の限界が 全く異なります。8080Bスーパーサーメットはよりセンター出しをシビアに行うと 非常に良好な切削が得られ、作業効率が格段にあがります。


写真はアルミの切削ですが、 単なる切削で仕上げになってしまうほど綺麗になります。


真鍮の切削のキリコも写真のようにバネのようにつながり、仕上げ面も良好です。

上記は快削鋼の切削です。ゲタでチップを上から押さえるタイプですのでチップがびびりにくく、仕上げのみならず、硬い材料への 対応もできるのが8080Bスーパーサーメットの最大の特徴です。 下記の参考データの通り16ミリの丸棒の場合、全て最高速度になってしまいました。

8080S 直剣 切削データー
条件:切り込み1m/m 手送り 材料16ミリ丸棒
材料(16ミリ丸棒) 回転数 ML360表の記号(プーリーカバー内参照)
アルミ 2520回転 C-3 A
真鍮 2520回転 C-3 A 
快削鋼 2520回転 C-3 A
ステンレス303 2520回転 C-3 A


注意:非常に良好な切削を行いますが、送りが遅すぎるとチッピング(刃がかけること)の原因になりますので「手送り調整」が必要不可欠になります。



旋盤工作初心者の方の必読書!プロの方にもお勧め。好評発売中!
ミニ旋盤をつかいこなす本
ミニ旋盤をつかいこなす本
(定価:4,305円)
ミニ旋盤をつかいこなす本 応用編
ミニ旋盤をつかいこなす本 応用編
(定価:4,515円)